4 戦後の改革と公式令の廃止
政府は、昭和21年3月14日、戦後の法制整備の一環として、「公式令に代わるべき法律の制定」を行う方針を明らかにし、政府部内で「公式法案」が検討され、昭和21年12月26日に「公式法案要綱」が作成されました。
続きを読む「法令のトリビア」では、法令に関する細かな雑学的知識(トリビア)を紹介します。
我が国は、成文法国ですから、法は、基本的に成文の法令の形式で存在していますが、現在の法秩序を形成している現行法令の数がどの程度であるかについては、あまり知られていません(山本康幸氏(元内閣法制局長官、現最高裁判所判事)は、「実務立法技術」(株式会社商事法務刊)のはしがきにおいて、法科大学院の学生に対して、我が国の現行法律の数を尋ねたところ、皆の答えが、実際の数値とかなりかけ離れたものであったというエピソードを紹介し、立法の知識の初歩的なものも世間一般にはあまり知られていないことを指摘しています。)。
そこで、本稿では、現行法令の数やその数え方などを紹介します。